「〜オレ流〜落合博満講演会」2008.1.25 町田市民ホール



(※太字拡大文字の部分は会場で爆笑や拍手が起きた箇所です)

・オフの間は時間の過ごし方が苦手です。家では何をしていいかわからない。12時過ぎまで寝て、1940年代の映画のビデオを1日中見ています。

・去年(2007年)はCS(クライマックスシリーズ)がなければ連覇はできた。CSがなければ打つ手はいくらでもあった。8月末から巨人・阪神が慌て始めていたのがわかっていた。

・阪神が去年負けた原因は一昨年(2006年)。一昨年の追いかけ方は異常。いくら勝っても差が開かなかった。

・ドラゴンズは強い相手でも弱い相手でも同じ野球しかできない。力があるのかないのかよくわからない。

・阪神の福原・安藤は一昨年の疲労。ドラゴンズもCS・日本シリーズ・アジアシリーズ・オリンピック予選の疲労が心配。

・2004年、2位の西武にシリーズで負けたショックは大きかった。

・野球界の中でいちばん発言力のないポジションは監督・コーチ。選手には組合がある。我々が何を言っても代表・社長は経営者。野球の経営者ではない。野球協約を全て目を通している人はほとんどいないのではないか。

・CS・交流戦は、野球を観ている人たちにちゃんとした説明ができていない。マスコミは「野球界の為」「ファンの為」と報道するが、実際は経営・収益の問題。それを説明せず上っ面だけの報道をしている。

・交流戦、我々の所には「早く同一リーグの試合が観たい。まだやっているのか」という声が8割9割です。

・真剣勝負にアドバンテージ、ハンデはいらない。一昨年はアドバンテージに反対し、大補強した今年は「アドバンテージをつけろ」と。巨人は大人気ないですねえ。

・18歳から20歳の頃は毎日ボーリングでお金を稼いでいた。勝負根性はその時についたと思う。収入がなかったから勝つ為に必死だった。

今年(2008年)の巨人の戦力なら、今日のお客さん、子供から年輩の方まで誰が監督をやっても勝てます。

・勝つ為には、ある種「洗脳」しなければならない。全員を同じ方向に向かせるのは意外と簡単。好き嫌いをなくすこと。力のある者を使う。

・今まで仕えた監督全員、好き嫌いが多かった。好き嫌いをなくして正当な評価をすれば勝てる。

・新人の時、ロッテの金田前監督、山内監督(当時)に「こいつはプロでは通用しない」と言われた。「通用しない選手をなんでドラフトすんの」と思った。当時のロッテはドラフトで指名した新人に入団を断られることが多かったから、指名して入りそうな奴だけをドラフトしていた。「ダメなら他の仕事をやればいいや」と思っていた。教えたがりの山内さんの指導を受けるとボールが飛ばなくなった。1年目でトレード要員ですよ。(当時巨人監督だった)長嶋さんが欲しがっていたと聞いた。

・2年目、二軍で4割、ホームラン11本打っても一軍に上げてもらえない。山内さんが、私の性格ではなく、打ち方を嫌っていた。(当時球団代表の)西垣さんの代表命令で上げてもらえた。

・去年(2007年)のオールスター、ファン投票で選ばれた選手をスタメンで使ったら「おかしい」と。何かやったら必ず顰蹙を買うんです、私。

・オールスターの監督推薦で選出すると、「登板間隔が・・・」「あそこが痛い、ここが痛い」と陰で泣き言を言う選手が多い。だから出たいという選手を選んだ。

・去年のオールスターは、当初は岩瀬先発で藤川最後、を考えていた。だが第1戦は東京ドーム。巨人に「上原先発でどう?」と聞いたら喜んで投げてくれた。岩瀬は「監督に任せます」と。そう言ってくれる選手がいちばんいいんです。数字では藤川より岩瀬が上、岩瀬がNo.1だが、ファン投票選出の藤川を最後にした。

・選手に「気を遣う」のは指導者として最低。「配慮」はします。プライドも考慮します。でも「気を遣う」ことはしない。

・高校入試のとき、英語は白紙で出しました。「日本人が何で英語使わなきゃいけないんだ」と今でも思っています。今でも外国人選手によくあいさつされるが、「日本でうまくやっていきたいなら日本語をおぼえろ」と言っている。

・野球小僧より映画小僧です。

・人間関係は下手です。いい時は人が集まってくるが、調子が悪くなるとサーッと離れていく。いい時も悪い時も同じ付き合い方をしてくれる人とだけ、付き合っています。

・監督として、「嫌いだから」という理由でユニフォームを脱がしたヤツは一人もいない。脱がす時は必ず他球団に打診するが、断られる。「トライアウトを見てから決めます」と言われる。「トライアウト」が選手の首を絞めている。

・中村紀がオリックスを退団し、いくつかの球団が獲得を検討していたが、どこも獲らなかった。親会社どうしの話で「ノリを獲ったらどうなるかわからないよ」という圧力があったとかなかったとか、そんな噂を聞きました。中日は親会社どうしがオリックスと全く関わりがなかったので、獲れた。

・キャンプで森野を鍛えていたとき、3回くらい「死ぬんじゃないか」と思った。荒木や井端ほどの体力がなかった。「ダメだと思ったら自分で意思表示しろよ」と言っておいたが、途中から(弱々しく)「ハイ」「ハイ」としか言わなくなった。

・鉄拳制裁は大嫌いです。「お前人をそうやって殴るほど偉いのか」「殴るんだったら教えればいい」と思っています。

・評論家時代、12球団のキャンプを見て、「プロ野球ってこんなに練習しないんだ」と思った。練習していたのは王監督のダイエーだけ。

・「選手には絶対に手を上げるな。」「選手が一人でも練習していたら必ずグラウンドにいろ。」この二点をコーチ陣に徹底した。

・(1月3日、日本ハム梨田監督が大阪市内でのトークショーで「落合監督は今年で辞めます」と発言したことについて)私、辞めるなんて一言も言ってないですよ。それはオーナーが決めること。球団が決めること。

勝つ自信がなくなったらサッサとユニフォームを脱ぎます。選手や応援してくれる人達への裏切りになる。

・よそから選手を集めるだけではなく、時間をかけて選手・チームを育てなければ強いチームはできない。それを証明するために、我々は勝ちます。




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